乙女達の憧れの下着ブランドに君臨
日本の女性にとってトリンプはワコールと並ぶワンランク上のランジェリーというイメージが根強いのですが、それは歴代でイメージモデルを勤めた女性がいつの時代も全女性が憧れるような美しい存在であり、それに身に纏うことで自らもその存在と同一化できることにほかならないでしょう。
トリンプは1886年にドイツで設立された世界最大規模の女性用下着メーカーであることはあまり知られていません。
6台のミシンと6人の縫製工員でコルセット製造工場としてスタートし130年もの間女性の身体を見つめてきたというストーリー、世界中で愛されるメーカーというのがまた高級感に拍車をかけます。
日本における現地法人は1964年に設立されたトリンプインターナショナルジャパン株式会社です。
設立時期から稼働を始めた滋賀県草津市のトリンプの工場はたくさんの従業員を抱えて町は賑わい、草津市の誇りでもありました。
今となっては滋賀工場が閉鎖され、生産は外国に移り、MADE IN JAPANが懐かしいということになるなんて予想もしなかったことだと思いますが。
1989年にはイメージキャラクターにトップ女優のダイアン・レインを起用し大きな話題となりました。
1994年にはトリンプの看板商品とも言える「天使のブラ」を発売。
6年後には「恋するブラ」を発売し、今も双方ともに人気のブランドとなっています。
30年近く前に売り出した商品名が今でも色褪せることなく「乙女」たちの憧れのブランドであることは日本の商品名でも稀有な存在です。
このように発展を続けてきたトリンプですが、過去に甘んじることなく常に新しい商品や取り組みで顧客の支持を得続けているのは周知のとおり。
まさに日本の誇りと言える企業だと思います。